お風呂場の鏡の曇りを本格的に取ろうと思えば、特殊コーティングが必要になり、かなり高額になります。
しかし、身の周りの掃除用品を使い、あまり費用をかけずピカピカにする方法もあります。
それが今回紹介するアイテム「スコッチブライト・ナイロン不織布たわし」と「クエン酸・激落ちくん」です。
この2つの組み合わせが最強な理由については後ほど説明しますが、論より証拠。鏡掃除のビフォー・アフターを見ていただきましょう。
こちらは掃除前の状況。白濁して鏡の役割を果たしていないところが大半です。
それが、今回の掃除でピカピカの鏡に生まれ変わりました。
お風呂場の鏡が曇る原因は?
お風呂場の鏡が曇る一因は結露です。
コップにつく水滴を思い浮かべると、イメージしやすいと思います。
冷たい飲み物をガラスのコップに入れると水滴がつきますよね。あれと同じことがお風呂場の鏡で起きているわけです。
お風呂場では湿度が高いため、空気中の水分が鏡の表面で急激に冷やされ結露します。
水滴は体積を持っているため光が乱反射します。
この乱反射により、人間には鏡が曇ったように見えるわけです。
ミラーボールをイメージすると分かりやすいかもしれません。
ただし、鏡を曇らせる原因は水滴以外にもあります。それは、汚れです。
汚れも体積をもっていて、光の乱反射の原因になります。
鏡の表面の凸凹が大きいほど乱反射は強くなります。
そのため、鏡の曇りをなくすためには掃除をし、鏡の表面を磨くことが最も重要になるのです。
汚れを酸で分解し、鏡を研磨する!
鏡をピカピカにするためには、最初に鏡の表面の凸凹、すなわち「うろこ汚れ」を落とす必要があります。
この「うろこ汚れ」は、ちょっとやそっとでは落ちません。
そこで必要になるのが、「汚れを酸によって分解する」ことと「鏡を研磨する」ことです。
クエン酸が、うろこ汚れのアルカリ性成分と中和し、汚れを分解!
まず、うろこ汚れを落とすのに効果的なのは酸です。
ウロコ汚れの成分の大半はアルカリ性のため、セスキや重曹のようなアルカリ性洗剤ではほとんど役に立ちません。
同様に、バスマジックリンなども中性洗剤なのであまり役に立ちません。
うろこ汚れを落とすのに適しているのは、クエン酸です。
クエン酸が、うろこ汚れの主成分であるアルカリ性と中和し、汚れを分解してくれるためです。
ドラッグストアなどでは粉状の「クエン酸」も売られていますが、掃除の際には泡スプレーの方が便利なのは言うまでもありません。
スコッチブライト・ナイロン不織布たわしが研磨に便利!
うろこ汚れはかなり手強い相手です。
汚れというよりも、歯石に近いと思った方が良いかもしれません。
そのため、台所用スポンジやメラミンスポンジなどはほとんど無力です。
強い研磨力を発揮するものとしてダイヤモンドパッドもありますが、通常のダイヤモンドパッドは鏡との接触面が小さく、作業効率がとても悪いです。
一方、スコッチブライト・ナイロン不織布たわしは、フライパンのこげ落としができるほど強力であるにもかかわらず、雑巾を半分に追ったほどの大判サイズ(18cm x 11.5cm)のため、鏡を磨く際にも一度に広範囲をカバーできるメリットがあります。
うろこ汚れを落とす手順は?
必要なものが揃ったところで、実際にうろこ汚れの作業を行います。
①クエン酸スプレーを吹き付けながら、鏡一面にティッシュをかぶせる
最初に、クエン酸の泡スプレーを吹き付けながら、鏡一面をティッシュで覆います。
ティッシュで覆う作業は難しく感じるかもしれませんが、実際にやってみるととても簡単です。
スプレーで泡を吹き付ける→ティッシュを貼る→ティッシュの上からさらに吹き付ける、という手順の繰り返しでうまく貼れます。
②サランラップで鏡全体を覆い、上から手で軽く押さえる
続いて、サランラップで鏡全体を覆い、上から手で軽く押さえます。
このことにより、クエン酸の成分を鏡全体に満遍なく行き渡らせることができます。
③20分放置した後、鏡を研磨する
約20分クエン酸を馴染ませた後、ティッシュを外し、スコッチブライト・ナイロン不織布たわしを使って研磨します。
鏡全体を研磨した後、水で流し、ピカピカになっていない部分があれば再度研磨します。
このとおり、ピカピカになりました。
こちらは翌日に撮影したものです。
研磨し終えた直後からすると若干曇っているところもありますが、うろこ汚れの問題は解決したと言って良さそうです。