キーボードのキーを押すと、へこんだまま戻らないといったことが頻発するようになりました。
非常によく使うEneterキーだったのですが、放置していると、状況はさらに悪化しました。
Enterキーを押すと押しっぱなしになり、20行くらい改行が入ってしまうことも起き始めたのです。
かなりヤバい状況と言えます。
そこで、イチかバチか自分で修理することにしました。
キーボードのキーが、へこんだまま埋まる原因は?
最初に、原因を探るため、問題となっているEnterキーを外しました。
キーを外す時に使ったのは、つまようじです。
マイナスドライバーを使うと、内部が破損するリスクが高いと思ったためです。

上下左右から、つまようじの位置を変えながら何回かキーを持ち上げると、ポコンとEnterキーが取れました。
キーの下には、シリコンゴム(カナル型イヤホンのイヤーピースを小さくしたような部品)があり、それがバネの役割を果たしているようです。
よく見ると、そのシリコンゴムの先端が破れ、今にも外れ落ちそうでした。
このシリコンゴムの劣化により、バネの役割を果たさなくなっていたのですね。
キーが戻らないのも当然です。
キーの陥没を防ぐ方法・修理方法は?
キーがへこんだままになる原因は分かりましたが、シリコンゴム部分の修繕はほぼ不可能です。
そこで、ほぼ使うことがないキーを外し、そのシリコンゴムと取り替えることにしました。
シリコンゴムは基盤と接着剤でくっついているようでしたが、つまようじで簡単にはがすことができました。
はがすだけであれば、カッターを使ってもいいと思います。

不要なキーの下にあったシリコンゴムを、Enterキーの下へ移し、瞬間接着剤で接着しました。

それとは逆に、損傷した側のシリコンゴムを、不要なキーの下の基盤部分にくっつけました。
キーボードのキーの下は意外と複雑
Eneterキーの下は簡単に復元できましたが、不要なキー(「PgDn」キー)の下は構造が複雑で元の状態に戻すことができませんでした。

「PgDn」キーは今後も使う予定がないので、キーをそのまま接着剤で接着しました。
外見上は、以前とほぼ変わりませんが、「PgDn」キーはもう2度と使用できません。
いずれにしても、Enterキーは、かつてのように問題なく機能するようになったのでホッとしました。
今回実際に作業をして分かったのは、パソコンによってキー下の構造が異なるということです。
以前使っていたパソコンのキー下には、シリコンゴムが使われていなかったのです。
また、同じパソコンでも、キーによって構造が異なるということも分かりました。